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戸田尚克「ささらぐ」
戸田尚克「ささらぐ」
Sanekatsu TODA “Ripple“
戸田はこれまで、「場に付随する記憶」と「その場の複層性」を、インスタレーション、写真、映像といったメディアを通して視覚化を試みてきました。本展示では、浅草にかつて存在した凌雲閣、東京スカイツリータワーを着想点とした映像作品(2022年5月ドイツ、アイゼナハにて発表)を起点に、 詩人やギタリストといった他分野のアーティストを交えたインスタレーション作品を展開します。映像作品に加え、浅草凌雲閣があったとされる地域や墨田区地域で採取された「街の拓本」を用いて制作された平面作品12点も展示されます。「風景」というものが客観的で、 主体と距離を持った存在—単なる視覚的情報として処理される存在—ではなく、個人の内に内包された主観的なものでありつつも、そこに他者の存在も混ざり込む、有機的なものであることを提示します。
Toda has been attempting to visualize “memories associated with a place” and “the complexity of that place” through various media such as installations, photography, and film. Starting from a video work inspired by the Ryounkaku that once existed in Asakusa and the Tokyo Skytree Tower (presented in May 2022 in Eisenach, Germany), this exhibition will unfold with installation works involving artists from other fields such as a poet and a guitarist. In addition to the video work, twelve flat works created using “frottages of the streets” collected from the area where Ryounkaku in Asakusa was once located and the Sumida region will be exhibited. It aims to present “landscapes” not as purely objective entities with a distance from the subject -mere visual information- but as subjective elements encapsulated within individuals, intertwined with the presence of others, representing an organic entity.
作家略歴
1995 東京出身
2022 東京芸術大学 美術研究科 彫刻専攻 修了
2022-24 同大学大学院美術教育研究室 教育研究助手
展示:
2024. 01 「風景の中で私を見つける方法 Sanekatsu Toda + Ayako Tanaka」(天王洲セントラルタワー、東京)
2023. 04 「Terrace Mall Shonan ART Exhibition テラスアート2023」(神奈川、湘南)
2022. 09 「16th ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2022」
2022. 05 「uebersetzen」(アイゼナハ、ドイツ)
2021. 10 「WIEDERSEHEN an der FASSADE ‐ファサードにて‐」(ゲーテ・インスティトュート東京、東京)
2021. 10 「Plakatwand Projekt der Klasse L?bbert」(ミュンスター、ドイツ)
2019. 08 「Bridge」(ベトナム、ホイアン)
2018. 03 「ATAMI_ART_WEEK_2018」(静岡県、熱海市)
1995, Born in Tokyo, Japan
2022, Graduated Tokyo University of the Arts, Master of Fine Arts in Sculpture
2022-24 Research Associate of the Art Education Course in Tokyo University of the Arts
January, 2024 風景の中で私を見つける方法 Sanekatsu toda + Ayako Tanaka / Tennoz Central Tower, Tokyo
April, 2023 Terrace Mall Shonan ART Exhibition Terrace Art 2023 / Shonan, Kanagawa
September, 2022 16th ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2022 / Marunouchi, Tokyo
May, 2022 uebersetzen / Eisenach, Germany
October, 2021 WIEDERSEHEN an der FASSADE / Goethe Institute Tokyo, Tokyo
October, 2021 Plakatwand Projekt der Klasse L?bbert / M?nster, Germany
August, 2019 Bridge / Hoi An, Viet Nam
March, 2018 ATAMI_ART_WEEK_2018 / Atami city, Shizuoka prefecture
関連イベント
★Anti-Trenchによるライブパフォーマンス
8月18日(日) 14:00-14:40 / 18:00-18:40 計2公演
入場無料
詩人・向坂くじらとGt.クマガイユウヤの朗読ユニット Anti-Trench によるライブパフォーマンス。
向坂くじら
詩人。第一詩集『とても小さな理解のための』(しろねこ社)。朝日新聞、共同通信社配信の各地方紙、他雑誌などに寄稿。教育の分野でも活動し、各所で詩の出張授業を実施するほか、 2022年埼玉県桶川市にて「国語教室ことぱ舎」を自ら創設する。
クマガイユウヤ
ギタリスト、コンポーザー。セッションミュージシャンとして幅広くジャンルレスに活動するだけでなく、ソロプロジェクト・THE NAAVなど、各所で精力的に活動中。BMSG所属アーティスト・Novel Coreのバンドメンバー。
★トークイベント:ゲスト 美術批評家 近藤亮介
8月18日(日) 17:00-17:50
入場無料
近藤亮介
1982年大阪市生まれ。ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン美術学部(The Slade School of Fine Art)卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。ハーバード大学デザイン大学院(Harvard Graduate School of Design)フルブライト客員研究員、東京大学教養学部助教を経て、現在、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科非常勤講師。専門は美学芸術学・ランドスケープ史。日英米の芸術・造園の研究を軸に、理論と実践の両面からランドスケープを生活環境として読み解く活動を展開。 近年の編著・翻訳に『セントラルパークから東京の公園を見てみよう』(公益財団法人東京都公園協会、2023年)、ロバート・スミッソン著「フレデリック・ロー・オルムステッドと弁証法的風景」(『美術手帖』7月号、2022年。平倉圭氏との共訳)など。また、 近年の企画・キュレーションに「アーバン山水」(kudan house、2023年)、「それぞれの山水」(駒込倉庫、2020年)など。
日時
2024年8月3日(土) - 8月26日(月) 12:00-19:00 会期中無休
★Anti-Trenchによるライブパフォーマンス
8月18日(日) 14:00-14:40 / 18:00-18:40 計2公演
★トークイベント:ゲスト 美術批評家 近藤亮介
8月18日(日) 17:00-17:50
会場
ART TRACE GALLERY
〒130-0021東京都墨田区 緑 2-13-19 秋山ビル1F
JR 両国駅 東口 徒歩 9分、都営大江戸線 両国駅 A5出口 徒歩 5分
お問い合わせ先
ART TRACE GALLERY
TEL:050-8004-6019
E-mail:arttracegallery@gmail.com